みつもり歯科医院の参考書

みつもり歯科医院から歯科の正しいことをお伝えする個人ブログです

子どものむし歯予防のためのお口ケアの話

今日は子ども、といっても3歳くらいから中学卒業くらいまでのむし歯予防のお口のケアについてお話してみましょう。
大切なのはどこにむし歯ができやすいかということです。それを頭に入れて歯を磨くと、効果的に効率的に歯を磨けるんです。

歯は大人も子どもも同じように思われがちですが、生えて数年しかたっていない歯ははとても柔らかいです。
乳歯は前歯が生後6か月から生え始めE番が生える3歳くらいまで生え続けます。また永久歯は前歯が生え始める6歳から7番目の臼歯が生える14歳くらいまで生え続けます。
歯は3年くらいかけて少しづつ硬くなります。ということは18歳くらいまで歯は柔らかいと思っていなければならないですね。
柔らかい子どもの歯のむし歯ができやすい場所は、歯と歯の間と噛み合わせの溝の中です(図1)。
歯磨きはここをめがけてブラシをするといいです。

ただ、歯ブラシだけですとやや不十分かもですね。図2を見てください。
まず、むし歯のできやすいのは小学校に上がる前くらいまではD番とE番の間です。6番はまだ生えてません。
ですので、仕上げ磨きをするときにはそのすき間だけでも糸ようじ(図3)を通しましょう。そうすればむし歯の発生はグッと下がります。
また、小学校1年生くらいには生える6番目の6歳臼歯とEとの間も糸ようじ(図3)でおそうじをするのがいいですね。
もちろん、仕上げ磨きは必要ですね。大変ですが、少なくとも小学校4年生(10歳まで)は頑張りましょうね。